女性特有の睡眠不足で悩んでいるあなたへ〜体と眠りの仕組みをプロが徹底解説!

蒲団屋に睡眠に関するお悩み相談に来られるお客様は、圧倒的に女性の方が多くなっています。
蒲団屋の快眠ベッドや快眠寝具をお買い上げいただくお客様も圧倒的に女性の方が多いのです。これはなぜでしょうか?

社会的要因

日本人の睡眠時間はこの40年の間にどんどん短くなっています。

2015年にNHK放送文化研究所が行った国民生活時間調査の結果、最も睡眠時間が短かったのは50代女性で平日の睡眠時間の平均は6時間31分でした。
5年ごとのNHKの調査で、2010年の調査まではずっと40代女性の睡眠時間が一番短くなっていますので、50歳ぐらいの女性が一番睡眠時間が少ないと言えるでしょう。
会社人間と言われる日本人男性の方が寝ていないというイメージがありますが、実は女性の方が眠っていないのです。

最近では、女性活躍推進や男女共同参画、働き方のダイバーシティ(多様性)などとマスメディアで叫ばれて、日本人女性もどんどん社会進出を果たしています。そして、重要な家計の担い手になってきています。
その一方で、これまで女性のものとされていた家事や育児が分担される様になったのでしょうか ?

NHK国民活時間調査の1日の家事分担時間の調査を見ると50代女性は4時間19分(平日)に対して50代男性は34分(平日)になっています。NHK放送文化研究所の国際的な調査を見ると欧米先進国と比べて日本人男性の家事分担時間は極端に少なくなっています。

つまり分担されることは少なく、日本人女性は仕事のほか家事・育児・介護を行う必要があり、その結果睡眠時間が短くなっているのです。

女性ホルモンと睡眠

女性特有の女性ホルモンは、10歳くらいから増え始めて思春期に月経を迎えます。
月経は脳下垂体から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が規則正しく血中に分泌されることによってもたらされます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)

女性らしさを作るホルモンです。子宮や乳房などの発育や脂肪沈着作用に関係しています。そして、卵子の発育を促します。
その他、自律神経や感情・骨・皮膚・関節・粘膜・筋肉など様々な体の働きにも関係しています。

黄体ホルモン(プロゲステロン)

妊娠を助けるホルモンです。受精卵が着床しやすいように子宮内膜の状態を整えます。未受精の場合は卵巣から排出された卵子が変化した黄体が退縮し、女性ホルモンの分泌が低下して内膜を壊して月経が生じます。

生理が始まってから約2週間後の排卵までの卵胞期(卵胞が成熟する期間)は、女性の体は低温期にあたります。
卵胞期の後期には卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量も増えて、体も心も眠りも安定しています。
しかし、排卵を境に体温も高くなり体調も変わります。次の生理が来るまでの約2週間の黄体期は体調が不安定です。

卵胞が成熟すると脳下垂体から黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されて、成熟した卵胞は刺激を受けます。そして、卵胞の中の卵子が飛び出します。これが排卵です。
卵子が排出した卵胞は黄体に変化して黄体ホルモンを多量に分泌します。
このプロゲステロンが子宮内膜に働きかけて、受精卵が着床できるように内膜を整えます。
受精が成立しないと黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌は激減します。
そして、子宮内膜が壊れ剥がれ落ちて体の外へ排出されます。これが月経です。

この様に着床を促すために女性ホルモンが増えたり、月経を促すために女性ホルモンが減ったりして黄体期は体調が不安定になってしまうのです。

プロゲステロンには睡眠作用があり黄体期は眠くなりやすいのですが、体温は高くなるため、夜になっても深部体温が低下しにくく寝つきが悪くなり眠りの質が低下することがあります。
眠いのに眠ろうとするとなぜか眠れない、という不安定な状態に陥りやすいのです。

また、黄体期は感情が不安定になりストレスを感じることが多くなります。このストレスが眠りを妨げることもあります。

月経の周期(約28日間)は、人間の体内時計がコントロールしている生体リズムの一つです。
そのため、規則正しい生活や良質な睡眠は、体内時計を整え月経周期を安定させるために不可欠です。

妊娠出産と眠り

妊娠初期

妊娠初期は、胎児が安全に育つように子宮環境を整えるために黄体ホルモンが大量に分泌されます。
このプロゲステロンには、前述の様に睡眠作用があるため眠気を感じやすくなります。妊婦が、体を休めて新たな命を育むために備わっている作用です。

しかし、妊娠初期も体温が高くなるため、同じく深部体温が下がりにくく寝つきが悪くなってぐっすり眠れないことがあります。また、ひどいつわりなども安眠の妨げになります。

妊娠中期

妊娠中期は、つわりも治まりホルモンの分泌も安定するため睡眠も正常に戻る人が増えますが、 お腹が大きくなり始めるため違和感を感じて眠りにくくなる人もいます。

妊娠後期

妊娠後期は、基礎代謝が上がり女性ホルモンの分泌量も通常の約1,000倍になるため、気分が不安定になったり眠れなくなってしまうことがあります。
その他、お腹が大きくなり赤ちゃんがお腹の中で動くことによる違和感や、子宮が大きくなることによって腰痛やむくみ、頻尿などが起こってストレスで眠れなくなることもあります。

出産後の産褥期

出産後の産褥期も1,000倍に増えた女性ホルモンが一気に激減するため、一時的に自律神経が失調したり精神的に不安定になったりして、眠れなくなることがあります。
もちろん、新生児の世話や夜中の授乳で睡眠が中断されやすく、睡眠不足になりがちです。
初産の方は母となった責任感や緊張感で脳が興奮状態となり、眠れなくなる方もいます。

更年期の眠り

女性が閉経を迎える50歳前後の更年期は、女性ホルモンが急激に減少する影響で様々な体の不調が現れます。
のぼせ、突然の発汗、強い冷え、動悸、めまい、耳鳴り、抑うつ、不安、イライラ、肩こり、関節痛、腰痛、便秘、蕁麻疹(じんましん)など様々な症状とともに睡眠障害も起こりやすくなってしまいます。

更年期に注意したいのは、眠れないからといって安易に自己判断で睡眠薬を服用しないことです。睡眠薬には習慣性があります。

やはり、まずは婦人科医師に相談して更年期の治療を受けることをお勧めいたします。
今ではホルモン治療や漢方薬、精神安定剤など様々な更年期を乗り切る治療方法が考案されています。
「更年期の症状がひどくなってからよりも、軽いうちに治療をした方が回復する確率が高い。」と言われていますので、少しでもおかしいと思ったら早めに婦人科を受診することをお勧めいたします。

女性は男性よりも敏感体質

女性は優しく細やかな気配りができる反面、色々な事に対して敏感で以下の様な症状の方が多いようです。

  • 小さな音でもすぐに目が覚めてしまう。
  • 少しの光が気になって眠れない。
  • 隣で寝ている人に気兼ねをする。
  • 寝具の硬さ・柔らかさが異常に気になる。
  • 布団カバーの肌触りに敏感である。
  • 小さなことが気になってクヨクヨする。

蒲団屋のベッド・マットの体験会に参加されるお客様は、ご夫婦で参加される方が多いのですが、やはり奥様の方が、硬さの違いや寝心地の違いにすぐに気が付かれる様です。

年を重ねるごとに睡眠に関して敏感になる女性が多いようですが、結婚したばかりの若い女性も慣れない生活や気苦労で眠れない方が多いようです。

まとめ

女性は社会的な要因や女性ホルモン・母性本能からくる性格の影響で、睡眠に関してはとても弱い立場であると言えます。

「眠気が強いのに思うように眠れない」という状況に陥った時、必要以上に不安に思ったりイライラしたりすると一層眠りの質を低下させてしまいます。
女性特有の生理現象であると言うことを冷静に理解して、気持ちを落ち着けて規則正しい生活を地道に積み上げていくことが大切です。
温度・湿度・音や光などの寝室の環境に気をつけ、快眠に適した寝具に心配りをしながら、睡眠負債(眠りの借金)を溜め込まない様に女性は特に気をつけてください。

どうしてもうまく眠れない時は蒲団屋の睡眠環境アドバイザーにぜひ相談してみて下さい。
一緒に良い解決方法を見つけ出しましょう。

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