by 渡部元吾

私の定番アイテム綿ニット布団カバー!使い続けるにはそれなりの理由がある!

布団カバーは、中の布団が汚れるのを防ぐためだけの物だと思っていませんか?
購入する時に布団にセットされていたカバーをそのまま使用していませんか?
直接肌に触れる布団カバーの素材はとても大切です。その素材によって眠りの質が大きく左右されてしまうのです。

蒲団屋一押しコットンスムース(綿ニット)布団カバーの素材は綿100%です。
このカバーの特徴は、

  • 伸縮性がある
  • 柔らかい
  • 肌触りが良い
  • 吸湿性が良い

など、本当に気持ちの良いカバーなのですが、実はなかなか手に入らない商品です。
ほとんどの寝具メーカーがニット生地の布団カバーを取り扱っています。しかし、素材が綿100%ではありません。
必ず綿繊維と一緒にポリエステルやポリウレタンなどの化学繊維を含んだ混綿のニット生地の布団カバーになっています。
これはなぜでしょうか?
それは綿100%のニット生地には弱点があるからです。

綿100%ニット生地の弱点

洗濯耐性が低い

洗濯に対しては残念ながら綿は化学繊維よりも弱い素材です。
特に、伸縮性のあるニット生地は強い水流で洗濯したり、濡れた(水分を多く含んだ)まま干す事によって生地が徐々に伸びてしまって、伸縮性がなくなってしまいます。

直射日光によって色あせする

綿繊維は化学繊維よりも日光の影響を受けやすく、日干しを繰り返すことによって色あせが進んでしまいます。

漂白剤によって色落ちする

一般的な合成洗剤には、白く洗い上げるために漂白剤が配合されています。
綿は化学繊維よりも漂白剤の影響を受けやすく、洗濯するたびに退色してしまいます。

上記の3点が綿ニットのデメリットとして上げられます。
このような弱点のために、商品を使用した顧客からメーカーに対して苦情が届く事がとても多いのです。
そのため、ほとんどの寝具メーカーは綿100%のニット生地は取り扱わないのです。
そして、ポリエステルやポリウレタンなどの化学繊維を含んだ混綿生地を商品として採用するのです。

では、化学繊維を使用するメリットにはどういったものがあるのか特徴を見ていきましょう。

化学繊維を含んだ混綿生地の特徴

化学繊維が含まれていた方が生地の加工や染色が容易である

綿よりも化学繊維の方が丈夫であるため、生地に織り上げる時に効率よく大量生産することができます。
また、着色や薬品処理、洗浄処理なども容易にできます。

でもこれって、、、作り手の都合ですよね、、

ストレッチ性がアップする

化学繊維の方が綿繊維よりも伸縮性があるため、ストレッチ性が数段アップします。

上記の2点のように混綿生地には優れた特徴があります。
しかし、大量に汗をかく真夏に肌に直接着るTシャツを思い出してください。
Tシャツ素材に化学繊維が少しでも含まれていると、肌触りが悪くて着ていられるものではありませんよね?
布団カバー生地も同様に、化学繊維が少しでも含まれていると肌触りは悪くなり爽やかさは低下します。

次に、なぜコットンスムース布団カバーが蒲団屋一押しなのか、コットンスムース布団カバーにはどういったメリットがあるのかご説明いたします。

コットンスムース布団カバーをお勧めする5つの特徴

毛布不要の暖かさ

蒲団屋オリジナルコットンスムース生地はカバーとしては厚手です。
そのため、とても暖かく寝室環境によりますが、冬場でもほとんどの方が毛布と掛け布団の併用は必要ありません。

コットンスムース生地は滑りません

化学繊維のようにツルツルと滑ることはありません。表面に細かな凹凸があるため滑りにくいのです。
コットンスムースカバーを掛けた布団がベッドからズルズルと滑り落ちてしまうことは、まずありません。

また、「ツルツル滑ってカバーの中で布団が泳いでしまう」といった経験はありますよね。羽毛布団などは中で布団が滑ってしまいやすいのです。
そのため、カバーの内側に布団に縛り付けるための紐がついています。(最近では短めの紐の先端にボタンが付いたカバーも出回っていますが、ボタンではなく紐の方がカバーと布団がしっかりとフィットします。)
洗濯する度に、このカバーの紐を解いたり結んだりするのに結構手間がかかります。
しかし、コットンスムース生地はあまり滑らないため、紐を縛り付けなくてもカバーと掛布団がフィットしてずれることは最小限に抑えられます。
とても便利な優れ物のカバーなのです。

 

ベッドは壁から離してください。
ベッドを壁に接するように置いている方がいらっしゃいますが、ベッドは壁から離して掛け布団が左右均等に垂れ下がるようにしてお休みください。
ベッドと壁の間の布団を挟み込むよりも体に負荷がかからず、掛け布団がベッドから落ちる事も少なくなります。
また、冬の寒さ対策としても壁からなるべく離した方が温かく眠る事ができます。

 

丸編みなので伸縮性に富んでいます

糸を丸い筒状に編み上げた後、切り開いて平面的な生地にします。
丸編み生地を使った製品は裁断して縫製するところから「カットソー」という名称で親しまれています。
丸編みは、編み物生地の中でも生産性が非常に高く、編み上げた後で整経する必要もありません。
ソフトな風合いで伸縮性、柔軟性が高く体の動きにフィットします。

40番手のコーマ糸使いで風合いが良い

40番手のコーマ糸を使用して編み上げられているため、とても良い風合いが出ています。
強度の面や肌触りの良さという点から見て丁度良い細さの糸です。

コーマ糸(combed yarn)とは
綿の繊維から糸を作る紡績工程の中で通常よりもさらに、短い繊維の除去と繊維の平行度を高めるために、コーム(comb くし)という機械を通して紡績した綿の細番手の高級糸のことです。

ノーホルマリン加工で安全です

ホルマリンとはホルムアルデヒド(formaldehyde)の35%水溶液です。
家具や建築資材、壁紙の接着剤などに含まれていて空気中に少しずつ放散されるため、目がチカチカしたり、喉に刺激を感じたりします。
シックハウス症候群の原因物質の一つと言われています。

繊維製品においては生地の防しわ・防縮・風合いを出すなどの目的のために、ホルムアルデヒドを含む樹脂を使って加工することがあります。
蒲団屋オリジナルのコットンスムース生地はノーホルマリン加工です。
厚生労働省のホルムアルデヒドに関する繊維製品の規制基準、生後24ヶ月以内のベビー下着・寝具などの基準0.05A-Ao以下をクリアしています。(換算すると約15μg/g以下に相当、一般の成人用下着の基準は75μg/g以下です。)

まとめ

布団カバーには綿100%のニット生地をお勧めしている理由がご理解いただけたでしょうか。
天然素材の通気性のある爽やかさ・肌触りの良さは快眠にとってとても重要です。
不快な肌触りの化学繊維を布団カバーとして使うのはなるべく避けたいものです。

また綿100%のニット生地カバーも、弱流で洗う、小さめに畳んで干すなど少しだけ丁寧に洗濯をしていただくと十分長い間、伸縮性や発色を損なう事なく使用することが可能です。

→コットンスムース布団カバーの金額やサイズなど、くわしい商品情報はこちら

ただし、一点お伝えしておきたいのは化学繊維はもちろん重要な繊維です。
軽さとストレッチ性が重視されるスポーツの世界や、強度と利便性が最優先される過酷な環境で使用される衣類や道具の素材として、なくてはならない繊維です。
しかし、一般的な環境で眠る私たちは化学繊維の利便性や寝具メーカーの合理主義などに惑わされる事なく、快眠寝具の本質を見極めなければなりません。
ともすれば安価である、長持ちする、軽くて扱いやすい、手入れが楽であるという事ばかりに目が向いてしまいがちです。
新聞広告やテレビCMなど、企業の販売戦略も非常に巧みで本当に頭も心もコントロールされてしまいそうです。

蒲団屋は、皆様が快眠寝具の本質を見極める事ができるように、お手伝いをさせていただきたいと思っています。
そして、一人でも多くの方に睡眠の重要性を認識していただいて、快眠する事によって活力あふれる充実した日々を手に入れていただく事を願っています。

睡眠に関するお悩みやご質問を承っております。どんな小さな事でも遠慮なく蒲団屋にご相談下さい。
一緒に悩み考えて、少しでも問題を解決しましょう。

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