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by 渡部元吾

ひとつ上の快眠!汗をかくことに秘められた睡眠効果!

皆さんは夏にきちんと汗をかいていますか?
暑い季節に汗をかくのは当たり前、でも化粧は崩れるし汗の匂いも気になりますよね。
そのため、なるべく汗をかかないようにしている方が多いのではないでしょうか。

しかし汗をかくことと快眠には、とても深い関係があります。
嫌われ者の汗を大好きになっていただくためにブログをまとめてみました。

汗って一体どんなもの?

汗の働き

体温を調整して一定に保つことが、汗のもっとも重要な働きです。
外の気温が上がったり運動をした時、私たちの深部体温や皮膚表面の温度は上昇します。この時に発汗が始まります。

汗の水分が皮膚の上で蒸発し、液体から気体へ変化するときに体から熱(気化熱)が奪われて体温が下がります。この発汗機能のおかげで私たちの体温は36.5℃程度に保たれているのです。
恒温動物である人間は、常に体温が一定に保たれていないと全ての身体機能が正常に働いてくれません。
もし汗が出ないとしたら、熱が体にこもってしまい様々な症状を経て最終的には死に至ってしまいます。汗は私たちの生命を維持するために極めて重要な働きをしているのです。

汗をかくことを避けて一日中冷房を効かせた部屋にいる・全く運動しない・加齢、などにより汗腺の働きは低下してしまいます。
汗がうまくかけないと、暑さや寒さを感じにくくなり、熱中症の危険性が高まります。
また逆に部屋を冷やしすぎてしまい、四肢末端の血管が収縮し体にこもった熱を放散できないという悪循環に陥ってしまいます。

サルからヒトへ進化する過程で発汗機能が備えられた

地球環境の変化に伴って森から草原へ生活の場を移したヒトの祖先は、食べ物を求めて広い大地を長時間歩いたり狩りをして走り回ったりするようになりました。
運動量が増えると体温はどんどん上がっていきますが、体が熱くなったままでは熱に弱い脳をはじめ体の組織は熱に耐えることができません。そのため、効率的に体の熱を発散する仕組みとして発汗機能がヒトに備わりました。
そして全身を覆っていた体毛は不要なものとして退化していきました。

動物と汗

暑い時期や運動した時に大量に汗をかくことができる動物は人と馬ぐらいだそうです。
動物の体毛には保温効果や細菌・紫外線など外部の刺激から肌を守る働きがありますが、体温が上がりすぎる危険性は常につきまとっています。
アフリカの狩猟民族は獲物の大型獣が体温上昇のために走れなくなるまで追いかけてから狩りをしていました。先史時代のヒトも同様の狩りを行っていたと考えられています。

イヌ科の動物には汗腺がほとんどありません。
長い舌を垂らして激しく呼吸することで、舌に付着している唾液を汗の代わりに蒸発させて体温調節を行っています。
人はトレーニングすれば夏でも2〜3時間走り続けることができます。これは汗をかくことができるから…。
犬はマラソン程度のスピードで走り続けることができるのは15分が限界です。

汗をかくことができる体を簡単に手に入れる方法

赤ちゃんからお年寄りまで、また病気や障害を抱えている方や運動する時間のないビジネスパーソンの方まで汗をかくことができる健康な体を手に入れる方法は入浴です。
入浴には体を清潔に保つだけでなく他にもたくさんの効用があります。

入浴の効用

入浴すると日中活動する時優位になっていた交感神経が静まり、副交感神経が優位な状態へとスムーズに切り替わります。すると気分が落ち着いて呼吸も自然に深くなります。

緊張がほぐれ、筋肉が緩み、体が温まることから血行やリンパ液の流れが良好になります。その結果新陳代謝も良くなり、老廃物の排出が促され疲れやむくみも取れやすくなります。

全身の血行を良くするためには、39〜40℃前後のぬるめのお風呂にゆったり入ることがお勧めです。
一時的には体温が上がって暑くなったと感じますが、血行が良くなり血液が全身を巡って体熱が外に放散されます。
そして、発汗作用も促され相乗効果で深部体温が下がりやすくなり寝付きが良くなります。
→もっと寝付きが良くなる【睡眠十箇条】はこちら

夏こそ湯船で入浴

夏は暑いからといって湯船に浸からないでシャワーだけで済ませる方が多いのではないでしょうか?
寒さのため血行が悪くなりやすい冬はもちろんですが、暑い夏も湯船にきちんと浸かることをお勧めします。
エアコンの使用で夏の体は意外に冷えていて、四肢末端や皮膚表面の血行が悪くなっているからです。

日常的に運動をしている方はまだいいのですが、運動不足の方、一日中エアコンの効いた室内で過ごす方、高齢の方は発汗による体温調整機能が低下している危険性があります。
汗をかく体を手に入れるために夏でもしっかり体を温める入浴を習慣としましょう。

夏のお風呂の注意点

ただし、外気温と湿度の高い夏場の入浴はできれば就寝3時間前がお勧めです。暑い夏の夜は、入浴後の体熱の放散が難しく深部体温が下がるのに時間がかかるためです。
日本人は熱いお風呂を好む方が多く、一時的にサッパリと気持ちよく感じるようです。しかし、体温が上がりすぎると体のほてりがなかなか取れずスムーズに入眠できません。くれぐれもご注意ください。

安全に入浴するためにお風呂の前には必ず水分補給をし、かけ湯をしてから入浴してください。首まで湯船に浸かると心臓に負担がかかることがあるため半身浴がお勧めです。
特に糖尿病の方や心臓が悪い人、血圧の高い人、妊娠中の方はご注意下さい。
お気に入りの入浴剤を使って楽しいバスタイムにしましょう。

お風呂から上がったらしっかり体を拭き、汗が引いたところでパジャマを着ましょう。
汗が引く前に着てしまうと体が冷え過ぎてしまうため要注意です。

汗と仲良くすることが快眠へつながります

今年もまた暑い夏がやってきます。

「汗びっしょりになるのは大嫌い」という考えをお持ちだった方、上記を読んで少し考えが変わったのではないでしょうか。
発汗機能はヒトの進化の過程で備えられた人間の脳と体を守るための重要な仕組みです。そして、快眠と汗には切り離すことのできない深い関係があります。
私たちは汗をかくことによって熟睡できているのです。汗を嫌がらないで汗をかくことができる健康な体を手に入れましょう。

運動ができない方でも汗をかくことができる体を手に入れるための方法は入浴です。
入浴には運動と同等の健康効果が期待できます。
夏でもシャワーだけですませないで入浴して体温の変化にメリハリをつけることが快眠を手に入れるコツです。
もちろん入浴の前後には水分補給もお忘れなく…。
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