by 渡部元吾

寝ている時の布団の中を暖かく保つシンプルな鉄則!素材によって変える毛布の重ね順

毛布の利用方法

「布団が冷たい、寒くて眠れない〜。」
そんな時にホッとする温もりをプラスしてくれるのが、とっても便利なお助け寝具、毛布(ブランケット)ですよね?
あなたは布団と毛布をどういう順番で重ねて使っていますか?
TV番組などで、毛布の重ね順がクイズ形式で紹介されているのをよく見かけます。正解を一つに決めている番組がほとんどのようですが、毛布の使用方法はその様に単純なものではありません。
今回は暖かさを最大限にupさせる毛布の使い方を紹介致します。

毛布の利用方法は様々

毛布の使用方法はあなたが使っている掛け布団によって変わります。
ご自分の掛け布団の素材を知らない方、防寒対策として毛布をプラスする時は必ず寝具についている品質表示を見て素材を確認してください。

掛け布団が羽毛の場合

このケースの場合は、敷寝具の上に毛布を敷いてその上にあなたの体を乗せてください。これが一番暖かく眠る方法です。

その理由は?

  • 羽毛布団の保温機能を最大限に活かすことができる
    羽毛とはタンポポの綿毛のような細かい毛が無数に生えたダウンボールが連なって構成されています。この無数の毛が暖かい空気をしっかり抱え込むことによって、他の素材よりも群を抜いて高い保温性を実現しています。
    つまり、パジャマから布団の生地へ、生地から羽毛へと伝わった体の温かさがダウンボールにキープされることで羽毛布団の保温パワーが発揮されるのです。
    そのため、羽毛布団と人の体の間に毛布を掛けると、人の体の温もりが羽毛に伝わりにくくなってしまいます。
    また、重い毛布を羽毛布団の上に掛けると羽毛が押しつぶされて保温力が低下してしまいます。毛布はやはり体の下に敷くことをお勧めします。
  • 底冷え感を防ぐことができる
    寒くて眠れない時に布団を何枚も重ねて掛けるのは避けてください。なぜなら、就寝中の寒さは上よりも下から伝わってくるからです。
    畳やフローリングに敷寝具を直接敷いて寝ていると、床下からの冷気が簡単に敷寝具内部に伝わってしまいます。
    また、ベッドを使用している方も、ベッド下や金属コイルマットレスの中の冷えきった空気が体に伝わってしまいます。
    敷寝具には人の体重がかかります。体が広い面積で強い圧力がかかった状態で敷寝具としっかりと接しているため、体に冷えが伝わりやすいのです。このようにして体が冷えてしまうことを底冷えといいます。
    体の下に毛布を敷くことは下から上がってくる冷気を防ぎ、布団内部を暖かく保つ効果がとても大きいのです。

それでもまだ寒い場合は、薄いシーツやタオルケットなど軽い布を羽毛布団の上にプラスしてください。暖かさが驚くほど変わりますよ。

掛け布団が木綿(もめん)布団や化繊(かせん)布団の場合

あなたが木綿布団や化繊布団など保温性がやや物足りない掛け布団をお使いであれば、あなたの体の上(掛け布団の下)に毛布を掛けてお休みください。

その理由は?

  • 掛け布団の保温性を補える
    毛布は適度な厚みがあり表面が毛羽立っているため、優れた保温力を持っています。更に、毛布の素材はすべて肌触りが暖かい接触温感素材ですから即温性も備えています。
    木綿布団や化繊布団をお使いの場合は、毛布を体に直接掛けた方が全体的な保温効果は高まります。
  • 肩口を暖めることができる
    冬の眠りの大きな問題点として肩のあたりの冷えがあります。
    毛布は掛け布団よりも薄くて柔軟で、肩に巻きつけて肩を覆うように使用する事ができます。冬の眠りの一番大きな問題である「肩口が寒い」という点を解決してくれるのです。

それでも寒い場合は体の下にも毛布を敷いてみてください。
しかし、綿(めん)毛布に化繊布団といった組み合わせなど、そもそもの保温性が十分ではない場合があります。
このような時は、毛布の使用方法をあれこれ工夫しても限界があります。より暖かな毛布や掛け布団に取り替えることもご検討ください。

最後に、素材の組み合わせに要注意

「防寒対策のために毛布を使って眠ったものの、夜中に暑くて目が覚めてしまった。」という経験はありませんか?
毛布、布団、カバーやシーツなどの素材の組み合わせによっては、暑さが過剰になることがあります。
あなたは以下のような寝具を使っていませんか?

  • 化学繊維(アクリル、ポリエステル)の毛布
  • 布団の生地や中わたが化学繊維
  • カバーやシーツの素材が化学繊維

絶対に守っていただきたいことは、掛け敷き共に吸水性・吸湿性のない化学繊維の寝具に挟まれて眠らないことです。
もし、あなたの羽毛布団の生地がポリエステル素材ならばせめて、敷き毛布にはキャメルやウールなど高い吸湿性・発散性のある素材を使うようにしましょう。
→蒲団屋がオススメする毛布(ブランケット)の商品ページはこちら

快眠するためには適切な布団の中の温度と湿度(寝床内気候)が保たれる必要があります。
寝具素材の組み合わせ方は、寝床内気候に大きく影響するため、寝床内気候を整えることで睡眠の質をより高めることができます。
素材の組み合わせにはくれぐれもご注意ください。
→毛布の働きや表裏、上下など毛布に関するもっと詳しい説明ブログはこちら

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