あなたが全く気付かないうちに体が水分不足になる冬の脱水を、かくれ脱水症と言います。
脱水は夏のイメージが強いと思いますが、冬は気温が低く空気が乾燥しています。最近の住宅は気密性が高く、エアコンやストーブなど暖房器具の使用により部屋の湿度がはあっという間に30%程度に下がってしまいます。
乾燥した環境では皮膚や粘膜、呼気から特に自覚がないまま水分が失われる不感蒸泄(ふかんじょうせつ)が増えます。
また、冬は寒さのために喉の渇きを感じにくく、汗もあまりかかないため水分を失っている自覚がありません。夏に比べて水分の摂取量も減りがちです。
つまり冬は日常の生活をするなかで、知らず知らずのうちに体が脱水状態になる危険性が高いのです。
予防対策の1番は水分補給です。
ただ、一度に大量に水分を摂ると血液が一時的に薄まり、血液濃度を正常に戻すためにすぐ尿として体外へ排出されてしまいます。こまめに水分補給することが大切です。
おすすめはコップ一杯の水か白湯を1日に8回
起床時、朝食時、午前10時、昼食時、午後3時、夕食時、入浴時、就寝時
に飲む方法です。
あなたのお好みの飲料を選んでもいいのですが、カフェインやアルコール飲料は強い利尿作用のためにさらに脱水に陥りやすくなるため要注意です。スポーツドリンクの意外に多い糖分にも気をつけてください。
特に夜間は長時間に渡り水分補給できません。眠っているため脱水にも気付きにくいため入浴時、就寝時は特に水分補給を怠らないようにしてください。
2番目は乾燥対策です。部屋の湿度を上げることで体の表面から逃げていく不感蒸泄を減らすことができます。
加湿器の使用、定期的な換気、洗濯物を室内に干す、観葉植物を置く、室内照明を発熱量の少ない LED に変える
などが効果的です。部屋の湿度は50〜60%に保ってください。
寒さはもう少し続きます。春に向けて、こまめな水分補給で夜間脱水症を防ぎぐっすり眠って体調を整えていきましょう。
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寒さ厳しき折柄くれぐれも暖かくしてぐっすりとお眠りください。
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