by 渡部元吾

知れば知るほど背筋が凍る!謎のグルー:接着剤 ダウンの正体を暴く!!

グルーダウンとは

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策のために世界中で人々の移動が制限され、世界的に物資の生産が滞っています。
四国松山 蒲団屋が販売している羽毛ふとんの中身、精毛はヨーロッパや中国などから輸入していますが、家禽(かきん:肉・卵・羽毛などを利用するために飼育する鳥の総称)農場や精毛工場の人手不足のために羽毛が減産になる可能性があります。

そして懸念されているのが、2018年頃から羽毛業界において国際的に大きな問題になっているグルーダウン(glue:接着剤 down)の生産が増加することです。
今回はこのグルーダウンについて説明します。

羽毛業界の需要と供給のバランスについて

近年ダウンジャケットやベスト、寝具、生活雑貨などの羽毛製品が先進国だけでなく世界的に広まり、羽毛の需要が高まっています。しかし、

  • 食事の好みが変わり、ダック(あひる)やグース(がちょう)などの硬い肉をあまり食べなくなった(羽毛は食肉の副産物です)
  • 寒冷地にある家禽農場での過酷な仕事につく人が減少
  • 鳥インフルエンザなどの発生のために工場での衛生管理が厳しくなった

などの理由で羽毛の供給量が減少し、精毛価格が高騰しています。
そして、羽毛の供給量を高めるためグルーダウンが生産されるようになり、世界的に深刻な問題となっています。

接着剤ダウンとは何か

未熟なダウン、破損したダウンに特殊な接着剤のスプレーを使って無数のファイバー(繊維状のちぎれた羽毛)を付着させ、質の良い大きなダウンボール(タンポポの綿毛のような球状の水鳥の胸毛)に見せかけたものです。

接着剤と農場や工場で廃棄される羽毛のゴミがあれば、簡単に大量に作ることができます。
明らかな偽装行為であるうえに、接着剤でファイバーを付けているだけなので細かな繊維が剥がれてきてしまい、吸い込んだ場合は健康にも影響するとされています 。
以下のグルーダウンに関する繊維ニュースをお読みください。

日本羽毛製品協同組合(河田敏勝理事長、日羽協)はこのほど、大量に薬剤を用いた羽毛“グルーダウン”について、「安全性の観点から使用を認めない」とし、組合員・賛助会員に注意を喚起した。

羽毛原料価格の高騰に伴い、昨年以降、グルーダウンが混在したダウンジャケットや羽毛布団などの製品が世界中で急速に出回っているという。グルーダウンを使うことで、ダウン率やかさ高、清浄度など各種品質試験を一時的に擦り抜けられ、相場より安い価格で製品を提供できるため。

安全性の高い薬剤を適量使用する分には問題ない。しかし、できる限り安価な羽毛を作る目的で安全性を考慮しない薬剤が開発され、常識外に大量の薬剤が用いられるようになってきた。こうした羽毛製品は、既に中国で健康被害を引き起こし、ダウンジャケットでは欧州の安全基準の100倍の環境ホルモンが検出されたとの報告もある。

特に問題なのは、素洗だけした不潔な羽毛に薬剤を大量に使用し粘着性を持たせて、ファイバーやほこりなどを付着させた羽毛。精製処理せずに製品化され、その製品の使用中に剥がれたほこりとともに、薬剤やバクテリア、カビ類が人体に取り込まれ健康被害が出る恐れがある。

日本ではまだグルーダウン使いの羽毛製品は確認されていないが、知らずに巻き込まれないとも限らない。そこで日羽協はグルーダウンの使用を認めず、これが混在した羽毛を充填(じゅうてん)した製品には品質推奨ラベル「ゴールドラベル」の使用も認めない。同時に、グルーダウンは現在の物性的な品質試験を擦り抜けられるように加工されていることから、早急に羽毛の安全性を試験する手法の検討・確立に取り組む。

6月にエストニアで開かれる「IDFB(国際羽毛協会)総会」や、9月に京都で開催する「日本・中国・台湾 三方羽毛会議」でも対策を協議する。

-引用元 日羽協/グルーダウンで注意喚起/羽毛の安全試験の確立へ

グルーダウンだけで製品に使用されることはなく、正規の羽毛と混ぜてしまうため見た目だけではグルーダウンの混入が分かりにくいのが現状です。
グルーダウンは主に中国で生産され、混入している寝具系の商品の多くは中国で出回っていたりアメリカへも輸出されています。

日本ではまだ確認されていませんが、羽毛と混ぜられると発見は難しいため実際のところは不明です。
通常使用による摩擦や丸洗いクリーニングにより接着処理が破壊されると、かさ高の減少、ファイバーの吹き出し、臭気の発生など羽毛ふとん性能が一気に低下します。
すると、使用者が羽毛製品全体に対して不満を抱き羽毛業界への大きな打撃となってしまいます。消費者の皆さまにとっても大問題のグルーダウンですが、それにもまして真面目に取り組んでいる羽毛ふとん店にとってこの上ない迷惑なものと言えます。

通常のダウンとグルーダウンを顕微鏡で比較したもの

※↓タップで画像を拡大

※↓クリックで画像を拡大

  • グルーダウン
  • 通常のダウン

左の画像がグルーダウン、右の画像が通常のダウンです。
通常ダウンは節が均等にあることが確認できますが、グルーダウンはファイバーなど細かなものがくっついた集合体のようになっています。

安いものは疑ってかかる

羽毛ふとんに限らず、人体に対して安心安全な製品はコストがかかり対価が上がることを私たちは再認識する必要があります。特に寝具の質は眠りに直結しあなたの健康を大きく左右します。

難しい判断ではありますが、通常価格よりも安く手に入るものは品質に関して十分注意していただく必要があります。

四国松山 蒲団屋の羽毛に関する自信

四国松山 蒲団屋の精毛輸入先であるアニメックス社(ポーランド)、FBZ社(ハンガリー)、ピーターコール社(ドイツ)をはじめ各国のメーカートップや担当者がコメントを出しています。

  • グルーダウンは、品質検査をすり抜けることはできても、羽毛のプロが実際に見て触れば判る
  • 信頼関係を損なう危険な羽毛は絶対に取り扱わない

というものです。
世界の羽毛業界をリードしているトッププロとして、当然のコメント内容と言えます。

ご安心ください、四国松山 蒲団屋の羽毛ふとんは前述のトップ企業から直輸入した羽毛を、日本国内で真摯に羽毛ふとん作りに取り組む工場で充填(じゅうてん)した安心安全で適正価格の羽毛布団です。
蒲団屋は責任をもってあなたに、グルーダウンが混入していない羽毛製品をお届けすることをお約束いたします。

羽毛の輸入に関わる主な書類インボイス(羽毛メーカーから輸入者への請求書 )・動物検疫証明書・パッキングリスト・船荷証券・輸入許可通知書・精毛の記録などの原産地証明の書類も、開示の要望があればもちろんお見せすることが可能です。
蒲団屋は自信を持ってあなたに衛生的で健康的な羽毛ふとんをお届けいたします。

人生における困難な問題は眠ることによって解決できると蒲団屋は信じています。
しかし、忙しい現代人にとってついつい

  • やるべきことをやって時間が余ったら眠る
  • 睡眠の優先順位は日課の中で最後

という方が多いのではないでしょうか?
この国難とも言える状況を一致団結して乗り越えるためには、まずあなたご自身の体調管理状況が重要です。
くれぐれも規則正しい睡眠を疎かにすることのないよう重ねてお願い申し上げます。

→蒲団屋の【快眠ベッド】【快眠マット】はこちら
(全国発送OK!銀行振込・代引・クレジット可)

蒲団屋へのお問い合わせや、体験会のお申込みはこちらのフォームから

お電話でのお問い合わせは、0800-200-1194(通話料無料)または、089-931-2355へご連絡ください。

このページのトップへ