by 渡部元吾
枕の高さの間違った選び方は、快眠の天敵です!理想の睡眠環境を手に入れるには?
目次
ぐっすり眠って充実した毎日を送るためには、あなたの体型に合った寝具を使うことが重要です。
特に枕は寝ている間、重く最も大切な頭や細く繊細な首を支えてくれる寝具です。体型に合わない枕を使い続けると頚椎(けいつい)に負荷がかかり、頭痛・肩こり・首こり・寝違えなどを起こしかねません!
しかし、
「どれぐらいの高さの枕が私にぴったりなのかさっぱり分からない。」
と、ほとんどのお客様が悩んでいらっしゃいます。
私たちの体に良い理想の枕とは一体どのような枕でしょうか?
どれぐらいの高さの枕があなたの体にぴったりなのでしょう?
今回は、枕の必要性や理想の枕の選び方についてご紹介します。
なぜ枕が必要なのか?
それはまず、人の体の背骨のつくりに関係があります。
背骨のつくり
人の体は一直線に整ったものではないのです。
枕の役割とは
頭と首の後ろのすき間を埋める
同様に、人の体は寝ている時もこのS字曲線を描く必要があり、頭と首の後ろにすき間ができます。このすき間を埋めるために枕が必要なのです。
正しく上半身を保持すると首、肩、背中に無駄な負荷がかかることなく、リラックスした状態で私たちは眠ることができるのです。
気道と血流の確保
私たちの首(頚椎:けいつい)は、命に関わる生命線であり人体の最大の弱点です。
首には気道、頸動脈(けいどうみゃく)、椎骨動脈(ついこつどうみゃく)、リンパ管、神経など重要な器官が存在します。
睡眠中も人の脳は活発に活動しており、そのエネルギー源は脳の細胞の末端まで潤沢に送り届けられる血液です。
正しく頚椎を保持することは命にかかわる重大事項なのです。
気道や血流を阻害された状態は、首筋に痛みを感じる、痺れる等の感覚となって現れます。
この状態が毎晩、長年続くと、脳疾患や生活習慣病の遠因になってしまうのです。決してこの状態を放置してはいけません。
正しく上半身の寝姿勢を保持すること、これが枕の役割なのです。
そして、枕は必ずオーダーメイド枕でなくてはなりません。
オーダーメイド枕の必要性
つまり、敷寝具と頭部・頚部の間にできる隙間は人により異なるため、高さが細かく調整できるオーダーメイド枕が必要になるのです。
オーダーメイド枕の高さ調整について
まず、理想的な正しい寝姿勢が保てるように調整しましょう。
理想的な寝姿勢とは
背中を丸めたり、腰や膝を曲げたりした方が楽だと感じる方が多いと思います。それは、筋肉を使わなくていいからです。
いずれは腰痛・肩こり・神経痛・関節痛などを引き起こすようになるため、普段から姿勢に気をつけることは本当に重要です。
人はなぜ寝返りを打つのか?
背骨の歪みを矯正
立っているだけで背骨には体重の6割の重さがかかり、腰骨や骨盤には大きな負担となっています。
褥瘡(床ずれ)を予防
寝返りは圧力がかかる体の部位を変えて、皮膚の血行不良を防いでいます。
→【床ずれ対策】に関するブログはこちら
寝床内気候の調整
寝返りは背骨の歪みを矯正し、体の血行不良を防ぎ、寝床内気候を調整しています。私たちにとって、必要不可欠なとても大事なものなのです。
(そのため、後述の寝返りが打ちやすい平らな枕を整形外科医がテレビ番組でよく紹介しています。)
四国松山 蒲団屋が問題ありと感じる枕2選
人の立ち姿をコンピューターで測定し作る枕
- 立位時と横臥時の背骨S字カーブは違います。
一般的に、体を鍛え上げたアスリートや、筋トレ・ストレッチを欠かさないモデル、俳優など以外は正しい理想的な立ち姿ではありません。私たちの立ち姿はほとんどの人が、猫背である、お腹が出ている、腰が曲がっている状態です。
正しく立っている時の背骨のS字カーブは緩やかなものですが、姿勢の悪い私たちの背骨は急なS字カーブを描いています。
しかし、寝姿勢時のS字カーブは異なります。地球の重力から解放され自分の体重からも解放されるため、筋肉の少ない私たちでも正しく美しい立ち姿、緩やかな背骨のS字カーブを描くことができるのです。モデルやアスリートのような体を手に入れるのは一般人にはなかなか難しいものですが、寝ている時だけは誰でも美しい立ち姿を作ることができるのです。
オーダーメイド枕の高さは悪い姿勢の立ち姿に合わせるのではなく正しい理想的な立ち姿になるよう調整すべきなのです。 -
人の体は一晩中寝ることにより硬くなります。
1日のほぼ三分の一の時間、あまり体を動かさないのですから当たり前ですね。
手足の骨折などでギブスを使った方は装具を外した後、手足がピクリとも動かない経験をしてよくお分かりと思います。悪い立ち姿を測定後枕を調整して、その悪い寝姿勢のままに体を固めてしまうのではなく、正しい理想的な寝姿勢になるように枕を調整しましょう。
すると、朝起きてからの活動と共に体が柔らかくなるのも早く、負荷を感じることなく深い睡眠を取ることができます。そして、深睡眠が心身の不調の改善に大きな効果をもたらすのです。
全体が平らになった枕
- 仰向け寝と横向き寝、両方に対応できなければなりません。
人間が仰向けに寝た時と横向きに寝た時の体の厚みは、小柄な方でも肩幅があるため大きく変わります。
全体が平らな枕の場合、*仰向け寝に高さを合わせると、横を向いて寝る時は低すぎて肩に大きな負荷がかかり痛みしびれが生じます。
*横向き寝に高さを合わせると、仰向け寝の時に枕が高すぎて顎が詰まり気道を圧迫、いびきや睡眠時の無呼吸の発症へと繋がります。
寝返りを打つ体力・筋力のない高齢者や体調不良の方、医学的に横寝をする必要のある方以外は、全体が平らな枕はお勧めできません。
- マットとタオルの枕は硬すぎます。
首は人の体の中の弱点です。
頭と体を繋ぐ頸動脈・神経・リンパ腺などが、皮膚表面近くを通る重要な部位です。重要でありながら細く繊細で、痛めやすく傷つきやすい部分です。枕の高さが体に合っていたとしても、硬い枕は頸動脈・神経・リンパ腺に負荷をかけこれらの働きを阻害します。
首に優しくフィットする素材の枕を、必ずご使用ください。
蒲団屋一押しのオーダーメイド枕
- 枕中央部は、仰向けに寝ていただいて適正な頭の位置と顎の角度になるように調整します。
- 両横は、寝返りが打ちやすく肩に負担のない程度に中央部よりも若干高めに調整します。
→四部屋枕の詳しい【高さ調整方法】はこちら
→四部屋枕作製時の【9つの注意点】はこちら
(全国発送OK!銀行振込・代引・クレジット可)
フリーダイヤル 通話料無料 0800-200-1194
まとめ
合わない枕を使い続けると、首や肩の筋肉が緊張して凝るだけでなく、頭と体を繋いでいる動脈・神経・リンパの働きが悪くなり、全身に悪い影響が及びます。
- 寝返りの回数が多い
- いびきをかく
- 枕をはずしてしまう
- 顔がむくむ
- 口呼吸になる
- 首にシワが増えた
などに心当たりのある方は、枕が合っていない可能性があります。ぜひお気軽に松山 蒲団屋にご相談ください。
蒲団屋は、あなたが質の高い睡眠を手に入れて活力溢れる日々を過ごされることをいつも願っています。そのお手伝いができるよう日々努力を重ねています。
→蒲団屋【快眠ベッド】と【快眠マット】はこちら
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