by 渡部元吾
寝返りは多い方が良いというデマ!本当に大切なこと忘れてませんか?
目次
昨今テレビ、新聞、インターネットなどで流れる健康情報の中で、寝返りの重要性が過剰にアピールされ「寝返りしやすいマットレス」に注目が集まっています。しかし、四国松山 蒲団屋では寝返りしやすいマットを、
- 不必要な寝返りが増える
- 寝返りを繰り返さないと眠れない
- 横寝やうつぶせ寝が多くなる
- 固すぎて眠りの質を悪くする
と考えています。今回は「寝返りしやすいマット」は本当に良いマットレスなのか?検証したいと思います。
このブログの内容は四国松山 蒲団屋がお勧めするウッドスプリングベッドとラテックスマット発売元のSLEEPSHOPホームページの睡眠中の寝返りについて(寝返りし易いマットレスは良いマットレスか?)を参照し、文章と写真を借用、引用しています。
注目される寝返り
テンピュールやトゥルースリーパーに代表される低反発マットが大ヒ
- マットは寝返りしやすいことが最重要課題
- 寝返りが少ないと腰痛や肩こりになる
- 寝返りは多い方が良い
- 睡眠中に同じ姿勢を続けるのは良くな
い
という主張をマスメディアを通じて盛んにアピールしています。
また、医師や理学療法士、整体師などの専門家まで「寝返りしやすいマットレスが体にとって最良である」と主張しているのをよく見かけます。専門家の発言は影響力が大きく、一般の視聴者は「誰にでも当てはまる正しい理論である」と信じ込んでしまいます。
四国松山 蒲団屋はこれらの主張には一貫して異を唱えます。
まず、寝返りしやすいマットを勧める専門家の意見から見て行きましょう。
寝返りが少ないと腰痛が起こる?
以下の引用文をお読みください。
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部の理学療法士・山口正貴さんは、朝、腰が痛いのは、睡眠中に同じ姿勢を続けている、つまり「寝返りが少ない可能性がある」と指摘します。寝返りが少ないと、なぜ腰痛が起こるのでしょうか?
主に2つの理由が考えられます。1つは血流が悪くなること。
仰向けの状態では、内臓の重みが腰に集中し血管が圧迫されて血流が悪くなります。腰の筋繊維から、プロスタグランジンなどの炎症物質が放出されて痛みを引き起こします。
2つ目は、長時間体重をかけられることで腰の骨(腰椎)と骨をつないでいる靱帯がゆるむこと。
その結果、連結部である関節が不安定になり動くと痛みが出るのだそうです。
寝返り推奨派の主張はおおむね上記と同様な理屈です。
確かに、理論的に間違いであるとは思いません。筋肉の病気や脳梗塞の後遺症、加齢などのために自分で寝返りする筋力や運動能力が不足している人には、こうした指摘もあてはまると思います。
ただ上記の説明は特別な人を対象にした話ではなく、まるで普通の健康な人が仰向けに寝ると体に良くない、腰に痛みが出るように読み取れます。
これでは過剰に寝返りの必要性がクローズアップされ、不必要な寝返りを健康な人に強いる結果になっていると思うのです。
やってはダメなバスタオル寝返り睡眠法
マスコミによく登場する整形外科医は寝返り回数の多さを重視するあまり、ウエストにバスタオルを巻いて寝ることを推奨しています。
人の体を丸太のような棒状にし転がりやすくするためです。寝具の専門家にとってはありえない睡眠方法です。
睡眠の本来の目的は体をしっかりと休養させることにあります。
そのためには、体が窮屈でなくリラックスした状態を保つ必要があり、服装は体への締め付けがなく、負荷をまったく与えない柔らかく軽くフィットするものを着用するべきです。
バスタオル寝返り睡眠法では体が圧迫感、異物感、不快感を感じリラックスして眠れず、気持ちよくぐっすり眠れたという睡眠休養感を感じることはできないでしょう。
寝返りやすさだけが重視されすぎています。
人は平均20回以上寝返りをする?
また「人は一晩に平均20回以上寝返りをする」とか「一晩で20回ほど寝返りを打つのが理想である」など、寝返りが多少の個人差はあっても大差のない回数で行われていて最適な寝返りの回数があると流布されています。こうした主張は本当に正しいのでしょうか?
実際に寝返り回数の調査結果を見てみましょう。
人によって寝返り回数には大きな差がある
寝返りに関する考察の1
※第 50 回日本理学療法学術大会(東京)の「健常者における睡眠中の寝返り回数と日間変動の検討」より考察、被験者は男性4名、女性4名、平均年齢22.9歳
ここでの検証では、平均睡眠時間は6.2時間で寝返り回数は、平均24回(最低6回、最高38回)1時間当たりの寝返り回数は、平均3.9回(最低1.1回、最高6.5回)であったと記載されています。
平均24回という数字からは上記の「一晩で20回ほど寝返りを打つのが理想である」という主張は正しいかのように思えます。
しかし実態は、最少6回の寝返りで最多は38回と言う個人差の大きなものです。実に6倍以上の開きがあるという驚くべき数値になっているのです。
1時間あたりの寝返り頻度においても平均は3.9回で最少は1.1回、最多は6.5回と実に約6.6倍の違いがあると記されています。
この様に数値に大きな開きがある中での平均値にどのような意味があるのでしょうか?
しかも、同じ寝具環境であろうと予測されるものの敷寝具については何の記載もありません。
睡眠中の寝返り回数測定実験に最も影響を及ぼすであろう敷寝具環境の記述がないのはなぜでしょう?
睡眠中の「寝返りに関する基礎的な知見を得るため」の調査で寝るための敷寝具環境、状態についての配慮や記述が全くなされていないことに驚くばかりです。
男女による寝返り回数と寝姿勢の違い
寝返りに関する考察の2
※奈良女子大の「青年男女の寝姿勢と体動に関する研究」より考察
ここで示されている寝返り回数は、男性被験者では平均59回(最低16回、最大88回)女性の被験者の平均は16回(最低3回、最大34回)になっています。同じ敷寝具で眠ってこの大きな違いが出ているのです。
被験者数が女性18名(20~24歳)男性17名(19~25歳)とほぼ同数のため平均値をとれば37.5回になります。
考察1の数値や「一般的に一晩20回くらい寝返りする」という数値とも大きく異なっています。
男女による寝動き、寝姿勢の違いも顕著に現れています。
この研究では8時間の寝姿勢を1分間隔で解析し、仰臥位(仰向け寝)右横臥位(右横寝)左横臥位(左横寝)伏臥位(うつぶせ寝)よじれ位(よじった寝姿勢)の5つの寝姿勢に分類し、体幹部分の体位が変わった場合が寝返り、それ以外の手足などが動くなどの体動は細体動として分析しています。
細体動回数は女性が158回、男性は85回です。
つまり、男性は寝返りが多く16~88回、細体動は女性に比べて少なく85回、女性は寝返り回数は少なく3回~34回、細体動は男性より多い158回です。
男女で寝返り回数と細かな身体の動きに大きな違いがあるのです。
考察2の寝返り回数の研究においても、敷寝具環境については記述がありません。
寝具と寝衣の簡単な記述はありますが、寝具について「綿100%のタオルケット、シーツ、枕」と記載があるのみで敷寝具の素材や形状の説明はなく、驚くとともに残念でなりません。
寝返りに関する考察の結果
上記の2つの実験の結果から、人の寝返り回数は人によって、また性別や体型、体質によって大きな違いがあることが分かります。これほどの大きな違いがある寝返り回数と寝返り頻度に対して「一晩で20回ほど打つのが理想」と言う主張が適切なものと言えるでしょうか?このような平均値にこだわったところで、あなたの睡眠の質を上げ健康になるためにどの様な策が導き出せるというのでしょう。
着目すべきは、寝返り回数には6.3倍という大きな個人差があるということです。従ってあなたの睡眠の質向上のためには、寝返りの平均値に沿った対策や敷寝具ではなく、あなた個人の体型や体質に合わせた敷寝具が必要であるが読み取れるのではないでしょうか?
にもかかわらず一般的に結婚や家の新築、老後の準備に際しベッド&マットレスを買う時に、夫婦で同じものを買い揃えることが疑問も持たずに行われています。
また、販売者においても同様のものを夫婦で揃えるのが当たり前と思っている現状があります。
理想の寝返り回数を平均値で捉え、そこに疑念を抱かず熟考もせず販売するのですから結果、性別、体型や体質の違いなどに対応できるベッドやマットでなくなるのも順当な結果とも言えます。
また、考察1では同一条件の敷寝具と思われる環境下での寝返り回数の検証、考察2では同じく同一の敷寝具と思われる環境下での男女の寝返りの比較となっています。
いずれも敷寝具は同一条件で検証されたと推測されますが、それについては記述がありません。人が体を預けることで敷寝具が寝返りに直接の影響を及ぼすのが明白であるにもかかわらず、敷寝具の種類や環境について顧みることなく記述さえもないことには、残念ながら研究者の敷寝具に対する関心のなさ、認識の甘さが現れています。
寝返りに関する蒲団屋の考え
四国松山 蒲団屋は、同一条件下での寝返り回数の検証をしたわけではなく統計的な数字を持ち合わせているわけではありません。しかし、様々な敷寝具、ベッドやマットレスの情報を集め専門的に研究しています。そして、毎日使用する敷寝具とお使いになるあなたの体型や体重、体質ごとの寝心地と体との感覚的な相性、眠り具合や眠りの質の変化などを聞き取り調査しています。そして、寝返りと快眠の関係については永年取り組み、有意義なお客様の声情報をを日々蓄積しています。医療や大学の研究などでは踏み込めない、お客様の肌感覚や心の声を汲み取る寝具専門店ならではの分野であると思っています。
失礼ながら、医師や研究者、学者先生たちは寝具に関する知識は持ち合わせていません。蒲団屋のお客様が何人も寝具の相談を病院の先生にしたけれど「あやふやな答しか返ってこなかった」とおっしゃる方がほとんどです。
蒲団屋お勧めの快眠寝具ウッドスプリングベッドとラテックスマット(スリープショップ企画販売商品)を使用した多くの方が実際に語る経験談をご紹介します。スリープショップ加盟店が永年にわたりお客様から集めた「生きたデータ」です。
- 寝ていて腰や背中、肩などが痛かったので寝返りが多かったが、痛みがなくなり寝返りが随分と減った
- 寝返りをした記憶がないほどに眠れる
- 寝返りが少なくなり、その結果かどうか朝の目覚めが格段に良くなりました
- 体の痛みがなくなり寝返りが減って、朝感じる眠れた感がすごいです
- 寝返りがなくなりました、寝て起きれば疲れが取れているのが実感できます
お客様の率直な使用時の感想から分かることは、一人一人の性別、体型、体質と敷寝具、ベッド&マットを最適に組み合わせると睡眠中の腰や背中、肩や首の痛みなどは解消し不要な寝返りが減り、眠りの質が向上して健康になるという事実です。
寝返りした記憶がないほど眠れる快眠寝具
厚生労働省も、硬すぎる敷布団を使用すると不要な寝返りが増えると情報発信し、仰向け寝を推奨しています。
寝相は上向きで寝ているときの方が、体に余分な力が入らず最もリラックスした状態になります。
そのため上向きに寝ている時間が多いことは、寝心地の良さをあらわしているとされています。快適な寝相で眠っていれば寝返りの回数も少なくてすみますが、体が沈みこんでしまうような柔らかすぎる布団や、骨などを強く圧迫するような硬すぎる布団では、体の負担を減らすために寝返りの回数も多くなってしまいます。引用:厚生労働省のe-ヘルスネット内の快眠のためのテクニック−よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係より
そこで蒲団屋がお勧めしたいのは、あなたの体型、体質に合わせてカスタマイズできる快眠寝具ウッドスプリングベッドとラテックスマットです。最大の特性は、睡眠中に人の体にかかる体圧を最適に分散する働きにあります。
体の凸部にかかる圧力は最適に分散し、隙間ができて支えが生まれにくい体の凹部へは十分な支持を与え、一番負荷のかからない楽な立ち姿で寝続けることができます。
そして、睡眠中の肉体への圧迫で生じるしびれや痛みを解消できる体圧分散力があるため、寝返りが大幅に減り寝返りした記憶がないほどに快眠できる健康寝具なのです。
つまり、体圧が分散される→体の痛みがなくなる→寝返りが少なくなる→眠りの質が良くなるのです。
もちろん、実際にお使いのお客様から「ウッドスプリングベッドとラテックスマットは柔らかく吸収するのに反発力もあって寝返りもしやすい」という声も頂戴しています。
→【寝返りの重要性】に関するブログはこちら
寝返り回数の多さを重視する医師や寝具販売業者は、睡眠中の体圧分散の重要性と快眠のために必要な敷寝具、マットレスに求められる働きを根本的に理解できていません。
蒲団屋はあなたの体型、体質と敷寝具環境の組み合わせを整えることで睡眠中の不要な寝返りを減らし、寝姿勢を良くし、睡眠の質を上げる専門家です。
医師、整体師、理学療法士、鍼灸師、運動インストラクターなどに相談しても体調不良の問題が解決しないあなた、問題解決の最後の砦は寝具に目をむけることです。
あなたの健康問題、寝具の専門家に相談してみませんか?
寝返りのしやすいマットレスや枕が体に良いという安易な宣伝文句に惑わされないでください。ぜひ蒲団屋のベッドとマットの快眠体験会に参加し、じっくり判断して1日も早く良い睡眠で体も心も健康になっていただきたいと切に願っています。
→蒲団屋の【快眠ベッド】と【快眠マット】はこちら
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