by 渡部元吾

旅先のホテルで快眠するコツはこれ!充実の旅は眠りから始まります。

旅先で快眠するコツ

行楽シーズン真っ只中に入ってきました。
ご家族やお友達と旅行に出かけてホテルを利用するという方も多いと思います。

また、出張先では必ずホテルに泊まるというビジネスパーソンの方も多いのではないでしょうか?
しかし「枕が変わると眠れない」とよく言われますが、「旅先での睡眠には苦労させられた」という方が多いのでは?
たった一晩でひどく喉を痛めてしまった、風邪をひいてしまった、という話をよくお聞きします。
旅先でも安眠できるための工夫をいくつかご紹介します。

ホテルの部屋の乾燥

ホテルでとにかく苦労させられることは部屋の乾燥です。
ホテルの部屋が乾燥する理由は、部屋の気密性の高さと、エアコンで室温を調整していることによります。
ホテルでは石油やガスなどの火気は厳禁ですから、電気利用のエアコンによる空調のみとなってしまうのです。

一般住宅では、玄関や窓が広くて数も多く気密性が低く、人の出入りもあるため外気が入り込みやすくなっています。
しかし、ホテルの部屋はドアを閉めてしまうと外気の影響は皆無の上、湿気とは無縁のエアコンが一日中働いています。
特に冬場は湿度が低い上に、エアコンの風により室温が上がると、あっという間に部屋が乾燥して喉を痛めてしまうのです。

最近では、加湿器を各部屋に常設していたり貸し出したりしているホテルがほとんどです。ホテルでは必ず加湿器を利用してください。
バスタブにも水や冬場はお湯を張って浴室のドアを全開にして、とにかく部屋の湿度を保つように心がけてください。
喉の弱い方は、就寝中にマスクも忘れないでつけてください。

湿度について
空気はその時の温度によって含むことができる飽和水蒸気量が異なります。
温度が低ければ低いほど空気中に少ない量の水しか含むことができず、温度が上がるにしたがって増えていきます。
冬場はそもそも気温が低く飽和水蒸気量が少ないため空気が乾燥しやすいのです。

石油ストーブ・ガスストーブは
電気ではなく石油やガスなどの火気を燃料とする暖房器具は、燃焼とともにCO²(二酸化炭素)とH²O(水蒸気)を排出します。そのためエアコンに比べて部屋の乾燥は少なくなります。

ホテルの枕

ホテルの枕は通常と比べて高さがあるものが多いようです。
低い枕よりもふっくらとした枕の方が見た目が良いためです。
また欧米の方は日本人よりも体の凹凸が大きく、上を向いて寝ると腰に負荷がかかるため横を向いて寝る方がほとんどです。
外国人観光客に合わせて枕を高くしているのかもしれません。

とにかく高すぎる枕で無理をして寝ると一晩で首を痛めてしまいます。
ホテルの貸し出し用の枕を利用したり、バスタオルを入浴に使わないで好みの高さに畳んで枕にすることをお勧めします。
宿泊先が安眠しやすい環境を提供しているかどうかはなるべく事前にチェックし、貸し出し用の枕などのあるホテルを選ぶようにしましょう。
→枕の高さに関するもっと詳しい説明ブログはこちら

ホテルの布団

ホテルは部屋の温度はエアコンで調整するため、布団は薄めのものを備えているところがほとんどです。
各部屋で室温調整ができる場合は、ホテルに着いたらまず布団の暖かさをチェックして慎重に部屋の温度を設定してください。
逆にできない場合は、パジャマを重ね着するなどして風邪を引かないように対策しましょう。

ホテルの寝巻き

睡眠中は足を暖かく保つことが重要です。
足が冷えたままではなかなか眠りにつくことができないだけでなく、明け方に足がつって痛い思いをすることもあります。
足の冷えは足の血行不良を招き、不足する血液を集めるためにふくらはぎが収縮して足がつるのです。

しかしホテル備え付けの寝巻きは、浴衣(ゆかた)やズボンのついていないガウンタイプのものが多く、足元がはだけて寒いものです。
荷物は少しでも減らしたいとは思いますが、必ず柔らかくて気持ちの良い部屋着やパジャマのズボンを持参しましょう。

夜間の騒音

宿泊先で意外と気になるのが夜間の騒音です。
廊下を歩く足音、エレベーターの音、隣室の声など断続的な雑音は安眠を妨げる要因です。
エレベーターから離れた端の部屋ならそうした雑音が比較的少ないため、予約やチェックインの時にできるだけ指定しましょう。

旅先で快眠するためには

旅先ではついつい生活が不規則になりがちです。
夜遅くまで飲食を続けてしまったり、移動のために早朝に出発することもあると思います。
しかし、旅先での日中の過ごし方はあなたの睡眠に大きく影響します。
基本的にはできる限り普段通りの生活リズムを保つことが重要です。
できるだけ就寝・食事などの時間は普段と同じ時刻にしてください。
夕食は就寝の3時間前までには終えるのが理想です。

明日の予定に合わせていつもより早く就寝することもあると思います。
しかし、普段寝床につく時刻の2〜3時間前は人間が持っている生体リズムの影響を受けて最も眠れない時間帯になっています。
無理やり早く寝床に入っても余計に目が冴えて眠ることはできません。
好みの入浴剤を持参してぬるめのお風呂にゆっくり入り、脳が興奮するパソコンやスマホの明る明るい光は避けて、夕食後はなるべくゆったりとリラックスして過ごして下さい。
そして、眠くなってから寝床につく方が早く深く眠ることができます。

旅先ですっきり目覚めるテクニック

旅先でも起床は普段と大体同じ時刻が望ましく、時間があるからと言って長く寝すぎると生体リズムが乱れて体調を崩しがちです。
必要以上に眠っても、浅い眠りが続くだけで熟睡できていないため疲労回復の効果はありません。
出来るだけいつも通りのライフスタイルの継続が望ましいのです。

また、ホテルのカーテンは遮光タイプになっていて朝の光が全く差し込まず、うまく目覚めることができないことがあります。
スムーズに目覚めるために部屋のカーテンを少し開けて、足元の辺りが徐々に明るくなっていくようにしておくことをお勧めします。
そして目が覚めたらカーテンを全開にして朝の光をたくさん取り込みましょう。
起床後3時間以内に浴びる明るい光には私たちの生体リズムを調整する働きがあります。
→睡眠に関するもっと詳しい説明ブログはこちら

まとめ

出張や旅行中はいつもの生活とは行動のパターンが変わり、寝室の状態や寝具・枕なども普段とは違います。
そのため、体は疲れていて眠気もあるのにあまり上手に眠れないことがあります。
寝つきが悪かったり、睡眠中に何度も目が覚めてしまったり、極端に朝早く目が覚めてしまったり、寝起きがすっきりせずなんだか頭が冴えないこともあります。
翌日に控えている商談や重要なプレゼンテーション、楽しい旅行の予定に影響が出てしまっては大変です。
ぐっすり眠ってスッキリ目覚め、日中のパフォーマンスを高めるためにも旅先での睡眠にはいろいろな工夫が必要です。
ぜひこれらの工夫を参考にして充実した一日を旅先でもお過ごしください。

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朝日を浴びる重要性

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